


日本製シモンの安全靴です。
シモンは安全靴や自衛隊の靴を作っています。
会津の工場へ行ったことがありますが、
丁度自衛隊の靴ができたところで、
茶色い紙袋に入れることとか、細かい納品の規則があるそうです。
このシモン・ジャラットの安全靴 TF22R はバイク用に購入しました。
安全靴とは思えない 15,000円以上した超高級品です。
やはり EEEのワイズは日本人に合っています。
展示会でこの靴を見た時に、
シモンの若い営業マンにいろいろ注文を付けたのですが、
アメリカ製のワークブーツ、例えばレッドウイングは
ファッションになり人気がある。
アッパーの革質やデザイン、
何回でもオールソールができるグッドイヤーウエルト製法等々・・・
しかし、日本の安全靴はファッションには成り得ない。
デザインの悪さ、革の品質の低さ、インジェクションやセメント製法、
いわゆる使い捨ての靴・・・
だから、高級な安全靴を作るのであれば、
上記のことは必須である云々・・・
若い営業マンは「詳しいですね」と感心していましたが・・・
聞いただけだったようです。
せっかく良い靴を作るアドバイスをしたのに・・・

この靴の特徴でありウリなアウトソールです。
肉球みたいですね~
三層構造でミッドソールがやわらかいウレタンなので、
ウォーキングに使用すると快適です。
くるぶしの部分のクッションもいい感じです。
バイク用のブーツとしても秀逸です。
しかし、履かずに保管しておくと、
ウレタンが加水分解を起こしバラバラになります。
この靴は二足目で、一足目は履かないうちにダメになりました。
以前はウレタンの加水分解について、ほとんど知られていなかったためですが。
現行モデルでは加水分解しない材質に代えてあるようです。

数年使用した底は・・・
屈曲部分が左右両方とも割れてしまいました。
これは、底のデザインのミスが原因です。
屈曲した時に、いちばん弱い部分が引きちぎれた状態になっています。
わずか 4mmしかないので切れて当然、設計ミスは明らかです。
こうなると、底から水が染みてきます。
ある程度履き込んで、足に合い愛着がわいても捨てるしかありません。
安全靴は主に工場の従業員向けに作られています。
工場では、年に一回(くらい)安全靴を支給します。
なので、中小の工場で年に 100足、
大企業なら年に数万足も買ってもらえる訳です。
ですから、何年も持つ高級な安全靴は必要ありません。
大口からは、価格交渉が厳しいでしょうから、
安く作らなくてはなりません。
そのため、若者に履いてもらえるような
ファッション性の高い安全靴は作ることができないのです。
最初から考えていないともいえますが。
残念ですね~。
テーマ : アウトドア
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