モータロイ


この前、バルブスプリングコンプレッサーの記事の時に
モータロイの話が出ました。
↑は、モータロイのカタログです。
錫を主成分とした合金で、
ガソリンタンクに入れておくと
走行中の振動で擦れて成分が溶け出し、
燃焼室内で燃料とともに爆発、
高温高圧の作用により
カーボンを除去、
その後メッキ作用により
シリンダー、ピストン、ピストンリング、
バルブ、バルブシート等をコーティング保護します。
その結果、エンジンの出力がアップし燃費も良くなる。
というものです。
80年代のバイク雑誌、車雑誌に広告が載っています。
旧車、特に有鉛ガソリンを使用していた人にとっては
バルブシートリセッションが問題になっていて、
それを防止できるありがたい商品でした。
怪しげな品物でしたが、USパテントを取得していたため、
それほど心配する必要もなく、
また安価でバイク用は千円以下で買えました。
私も所有するバイク全部に、
このモータロイを入れていました。
10万キロ走ったエンジンを分解した時に、
バルブ、バルブシートの摩耗が無く、
コーティングされているような感じだったため、
モータロイの効果だと判断しました。
その前に、モータロイを使用していない
25,000km走行のバイクのシリンダーヘッドを分解し、
カーボン堆積の酷さを見ていたからです。
モータロイは金属の粒ですが、
バイクのガソリンタンク内で10万キロも揺られても、
たいして擦り減っていないので・・・
本当の効果はどのくらいあるのかは、
少々疑問ですが。。。
モータロイがどの程度溶けるのか実験するには・・・
小さな容器にガソリンとモータロイを入れて振ると、
モータロイが溶けてガソリンが真っ黒になります。
そのガソリンがエンジン内で燃焼し、
モータロイの効果が得られる。ということになります。

モータロイのキーホルダー。
本革製です。
これを持っている人はほとんどいないでしょう。
欲しい方に 2,000円で販売します。
配送料別。
