1975年ルアーカタログ

1975年のツネミのルアーカタログ。
ルブレックス、ラパラ、フレッドアーボガスト、
ボーマー、ダーデブル、スティングシルダ、
ガルシア、アロウ。
このカタログを開いて、
まず驚くことは・・・・
「ストライプトバスの初移植に成功」とあることです。
この当時は、外国から移植した魚が、
在来種を食害圧迫し、危機に陥れると考えられていなかったのです。
次々に新たなゲームフィッシュが輸入放流されていました。
今から考えると恐ろしいことです。
大正時代に移植され、芦ノ湖にしかいなかったブラックバスが、
1970年代から日本全国に放流されて、
各地で問題になるのは、ずっと後の事になります・・・・・
そのため、外来生物法なる馬鹿な法律ができ、
一時の釣りブームも去って行きました。
節度ある行動ができ、特定の場所からバスを出さなかったなら、
こんなことにはなっていなかったでしょう・・・
残念ですね。
多くの人が釣りに飽きてやめてしまった後も、
放流されたパスは繁殖を続け、完全に駆除することは不可能です。
子供の頃から釣りを始め、
フナ、コイ、タナゴ、モロコ、ハヤ、ヤマベ、ヤマメ、イワナ・・・
と日本各地でいろいろな魚釣りを経験した人間としては、
バスやギルが繁殖して在来種がいなくなってしまったことは、
断腸の思いに近いものがあります。
日本には日本の釣りがあり、
外国には外国(その土地)の魚を対象とした釣りがある。
どうしても釣りたければ、
その国に行って釣りを楽しめば何の問題もない訳です。
