昔のオーダーメイド婦人靴




昔、昭和 20年代のオーダーメイドの婦人靴です。
今や貴重品ですね。
60年も前に作られた靴とは思えないくらい
状態の良い靴です。
革の質も良いし、手入れの状態もバッチリです。
革の艶を見てください。
作りを見ていると、登山靴とも共通していることが分かります。
ソールがいかにも古いですね~
釘で打ち付けてあるのも、
今では珍しいことです。
良いものは何十年経っても良いのです。
昔はどこの町にも手作りの靴屋がありました。
手作業のため、とても時間がかかります。
値段も相応に高いので、
昔の人は革靴を何足も持つことはできませんでした。
それが工業化され、専門の職人でなくても作れるようになりました。
ペンチと金槌が合体したような工具を使い、
革を引っ張りながら釘で打っていたものが、
大型の機械で一瞬のうちに成型できるようになり、
革靴の値段は大幅に下がりました。
それとともに靴は使い捨ての時代となってしまったのです。
使い捨ての安物靴でいいか、
こだわったオーダーメイドの高級品がいいか、
それぞれ好みで良いのですが、
古い良いものを見ると、
高級品は高いだけでなく良い理由が理解できます。

テーマ : レディース(婦人)靴
ジャンル : ファッション・ブランド